更年期の始まり

更年期は女性なら誰にでも来るものだそうですが、全く症状もわからないまま終わる方もいるそうです。

私もわからないで終わるのかな。と思ってました。
それは、母がそれほど更年期の症状がひどくなかったからです。

しかし・・・

それは突然やってきました

「なんか熱い」

最初はそれほど気になるほどでもなかったのです。
それが50歳後半のことでした。

生理もそれまで毎月来ていたし、更年期という言葉はちっとも縁がないと思っていました。

環境が更年期を加速させた

その後生理もだんだん不規則になってきました。
言葉では知っていた「更年期」に入ってきたんだと自覚しました。

ところが・・・周りの環境が一転

子供は大学に入り家から出ていきました。
旦那は単身赴任になり、家に一人取り残されました。

そう、「取り残された」という感覚だったのです。

それまで家のことを家族で分担していたのですが、一気に私にのしかかってきました。
ゴミ出しとか、町内のことか、庭掃除だったり・・・

そう、些細なことなんです。
その些細なことが更年期の心に追い打ちをかけました。

「一人取り残された、自分を必要にする人はいない」
という気持ちになってしまって、何もしていなくても涙が出てくるようになったのです。

外に出るのもいや。
でも家にいると涙ばかりが出てくる。
誰もいないから誰も何もしてくれない。

まだ救われたのは仕事をしていたということでした。

このころのホットフラッシュはひどくて、接客業にも影響が出ていました。

つらかった更年期うつ

自覚できるほどつらかった更年期。

一番つらかったのは孤独感
その為、「死にたい」と思うときもしばしばありました。
ネットを読んでいると「更年期うつ」と出てきました。

そう、更年期うつになっていたんです。

子供や旦那が帰ってくると更年期はかなり楽になりました。
でも、自分の思い通りにならないといらいらしたり当たり散らしたりしていました。

一度怒ったりすると自分でもどうやったら冷静になれるのかわからない状態でした。

これじゃだめだ

と思って病院に行こうと決めます。
でも、更年期専門外来を探すことは簡単ではありませんでした。

地方にいると医者というのはそれほど多くないです。
はじめは近所の個人婦人科医院に行きました。

更年期外来を探す

近所の婦人科

ここは年配の方も多く通っていました。
でも、私が若く見えたからでしょうか?
話をよく聞いてくれることもなく、血液検査をすることもなく、「年だから仕方ないよね」みたいなことを言われました。

そして処方されたのは、うつを治す薬でした。

2件目の婦人科

ここは車で30分ほどのところなんですが、昔からある婦人科で、女医さんでした。

ここでは血液検査をしてもらいました。

血液検査で「エストロゲン」の数値を見ることで、更年期かどうかという診断をするのだと友人から聞かされていました。

エストロゲンはそれほど少なくはなっていないということでしたが、漢方を処方してもらいました。

しばらく漢方を飲み続けます。
かなり気分が楽になったのと、車で30分の距離はだんだん行くのが面倒になっていかなくなりました。

女医さんだったのですが、初心だけはきちんと話を聞いてくれたものの、その後はほとんど話は聞いてくれませんでした。

信頼できる婦人科に出会った

結局漢方をやめたらまた症状が出てきました。
うつはひどくなるし、ホットフラッシュは耐えられないほどになっていました。

最初に婦人科に行きだしてから2年たっていました。

医者を探すのも面倒になっていました。
でも、新しくできた車で15分ほどの産婦人科に勇気を出して行きました。

おじいちゃん先生は優しく話を聞いてくれて「大丈夫、絶対よくなるから」と言ってくれました。
その言葉に涙が出そうになりました。

注射をお尻に打ってもらい、漢方ホルモンのパッチを処方されました。

注射は男性ホルモンだったんです。
これは、ホルモン補充療法だけでは十分に改善しない更年期障害の症状に有効的なのだそうです。
抗うつ作用や精神症状に効果があるそうです。

更年期に効く漢方

更年期で処方される漢方は以下の3つだそうです。

当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん)
加味逍遙散 (かみしょうようさん)
桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん)

私に処方されたのは加味逍遙散でした。
この漢方は抗うつに効果があります。
飲み続けると「死にたい」という感情はなくなってきました。

そして同時にHRT療法をはじめました。

HRT療法

ホルモン充填療法(HRT)は女性ホルモンを補う治療です。
エストロゲンを補うものと、黄体ホルモンを補うものとあるそうです。

私が処方されたのは「メノエイドコンビパッチ」というもので、エストロゲン黄体ホルモン配合剤です。

4日に1回張り替えます。

おなかの当たりに貼るので、張り替えると、パッチの跡が真っ赤にかぶれます。
そして、このお薬、最初は出血しました。

出血した時に「お休みしたい」と先生に話したら、期間を少しおいてからまた使うといいい。
ということなので4日間貼って4日間お休みをして・・・という貼り方をしています。

このパッチはホットフラッシュに効果があります。

みんな悩んでる更年期外来探し

私は3度目でようやく良いお医者様に巡り合うことができました。

ネットを見ているとみんな更年期の医者を探しています。

自分に合う医者を探すことは大変なことです。
でも、めげずに探し続けてください。

更年期はいずれ終わると分かっていても、いつ終わるのかわからないものです。
上手に付き合っていくために、医者選びは大事です。

とにかく、相談できる環境のある医者。
話を聞いてくれる医者。
受付の方が親身なってくれる医者

私はこういったものさしで医者を探していました。

もしかしたら医者としてのスキルは高度ではないかもしれません。
でも、最高のスキルを持っている医者が自分に合ったいるとは限らないのです。

私もまだ更年期真っ最中です。